柴咲コウさん=篠田英美撮影
今年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(8日開始、日曜夜8時)で、戦国時代に男の名前で家督を継いだ遠江(とおとうみ、静岡県西部)井伊家の当主・井伊直虎の生涯を演じる。
大河への主演「私の性格の一部に」 柴咲コウさんに聞く
国民的ドラマの看板を張り、1年を通じて公共放送の顔となるが、しかし、その気負いはまったくない。
自身の性格を表すなら、「スネ夫タイプ」。漫画「ドラえもん」に登場する強い者にへつらうキャラクターを引き合いに出す。
「みんなついてこい!と大声で先導するようなタイプではない、と思う。ボスの横で、そうだ、そうだ!と言っているのが私の性格」。ただ今回は、大所帯の撮影現場の座長としての役割を担う。「逃げられないというのが、今回の課題です」。目標もどこか後ろ向きだ。
つり上がった目に、意志の強そうな太い眉。過去には険のありそうな役どころが多かった。その印象とは逆に、ゆるい雰囲気を醸し出す。
とはいえ、大河は初出演にして主役。役者業にあって多くが憧れる存在だろう。重圧はと問われ、「私は全部背負えないから、目の前のこと、やれることをやっていくのみだなあと」。大河ドラマの印象については「良くも悪くも先入観はない。イメージが『大河ドラマ、すごい』というざっくりしたものしかないですね」。
気負わず、飾らず。等身大の35歳がいる。そう思わせてくれる。
一方の直虎。乱世に男の世継ぎ…