大西洋・三越伊勢丹ホールディングス社長のインタビューでの一問一答は次の通り。
三越伊勢丹、三が日休業検討 18年から、従業員に配慮
――2016年の消費動向はどうでしたか
「厳しい年だった。中間層の落ち込みは2年ぐらい前からあったが、株価上昇や富裕層の購買、インバウンドで隠れていた。それらが減ったらこういう状態だ。中間層の消費が上がってこないのがこの2年の大きな課題だ。来年以降の課題は、商品価値をさらに高めていくことと、『モノ』と(体験型の)『コト』のバランスだ」
「支店や地方では(売り場の)面積が過剰だ。当社は(空いた売り場へ)ファストファッションなどにそのままテナントで入ってもらうことはない。自分たちのコンセプトに当てはまるテナントに入ってもらう。地方や支店では、百貨店と言われる部分の売り場面積が2~3割は過剰だと思う。どうするかこの1~2年でクリアにする。当社はカフェやホテルの会社をつくった。そういうものをやることもある。モノよりコト重視でやっていかざるをえない」
――縮小を表明した4店(伊勢…