トルコ国会(一院制、550議席)は3日、昨年7月のクーデター未遂事件を受けて全土に出された非常事態宣言を延長する動議を賛成多数で承認した。1月19日だった期限が3カ月間延長される。延長は昨年10月に続いて2度目。
トルコでは今月1日、イスタンブールの高級ナイトクラブで男が銃を乱射し、外国人観光客ら39人が死亡するテロ事件が起きたばかり。同事件では過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出し、トルコとの対決姿勢を鮮明にした。トルコ政府は非常事態宣言を延長し、「テロ組織の一掃を目指す」(エルドアン大統領)構えだ。
ただ一方で、非常事態宣言により、大統領が議長を務める閣僚会議は国会の審議や議決を経ずに法律と同等の効力を持つ政令を発布できる。これまで政権に批判的な報道機関を政令で閉鎖させており、「言論の自由を抑圧している」と国内外から強く批判されている。
またアナトリア通信によると、…