実在する会社名の「おもてなし女子チームの葉山ゆい」をかたり、ビンゴ景品へのカンパを呼びかける招待状=大阪府警提供
実在する企業名で取引先に「パーティーのビンゴ景品にご協力を」などと架空の招待状を送り、ネット通販大手「アマゾン」のギフト券をだまし取る詐欺事件が大阪府内で相次ぎ、府警が注意を呼びかけている。昨年12月だけで40件の相談があり、男性4人が計18万円分を詐取されたという。
捜査2課によると、招待状は、実在する商社や自動車販売会社名で郵送される。「おもてなし女子チームの葉山ゆい」を名乗り、「社長のサプライズ誕生パーティーをします。ビンゴ景品にご協力ください」として、「アマゾン」のギフト券(電子マネー)を指定したメールアドレス宛てに送るよう指示する内容という。
招待状は、名前を使われた企業の実際の取引先の社長を選んで送られているとみられ、被害に遭った府内の会社経営の男性は「日頃からお世話になっている取引先のお願いだったので、支払ってしまった」などと話しているという。府警には昨年12月、招待状を受け取った人や架空のパーティーの開催場所とされたホテルなどから約40件の被害相談や情報提供が相次いだ。すべて「葉山ゆい」を名乗っていたという。