大学入試センター試験は2日目の15日、理科と数学の試験が行われ、2日間の日程が終わった。雪に見舞われた各地の試験場は交通機関の運休や遅れが相次ぎ、三重、広島など8府県の大学31試験場が開始時間を繰り下げた結果、9千人以上が影響を受けた。誘導員が指示を誤るなど雪以外のトラブルが原因となったケースを含む再試験の対象者は、2日間で計286人だった。
大学入試センター試験が終了 全日程の解答を速報中
同センターによると、試験場全体で試験開始を1時間繰り下げたのは5府県12試験場。内訳は、三重県内が三重大(津市)、鈴鹿医療科学大(鈴鹿市)など6校、広島県内が広島修道大(広島市)、広島経済大(同)など3校、愛知、京都、兵庫の各府県が1校ずつだった。「過去10年で最大の規模」(中嶋光穂総務課長)という。
このほか宮城、新潟、大阪の3府県を含む8府県の21試験場では、到着が遅れた生徒ごとに開始時間を繰り下げた。このうち、三重県四日市市の四日市看護医療大と同県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大は試験場全体で繰り下げたが、それでも間に合わなかった生徒のためにさらに繰り下げる措置を取った。京都、三重、兵庫の3試験場では、計5人が繰り下げ試験に間に合わず、22日にある理科①の再試験の対象となった。
このほか、JR東北線で車両故障による運休が出たため、福島大(福島市)では試験開始を1時間繰り下げた。