NASAから届いた手紙
「数年後には君たちが宇宙探索のパイオニアになれる」。米航空宇宙局(NASA)から、都内の英語教室に通う小学生たちにこんな手紙が届いた。子どもたちは宇宙への夢を膨らませている。
手紙を受け取ったのは、東京都内に英語教室がある「サニーバニー」の生徒の小学生12人。教室の羽織愛代表によると、昨年夏の授業で、NASAの木星探査機「ジュノー」が約7億5千万キロ離れた木星の周回軌道に入ったことを知り、NASAにメッセージを送ることにした。色とりどりの画用紙に絵を描き、英語で「ジュノーのみなさん、すごい!」「木星とジュノーが大好き」などと書いた。
すると、昨年末にNASAから英文の手紙1枚と宇宙ステーションがデザインされたステッカーが人数分届いたという。手紙には「NASAに興味を持ってくれて感謝します。学校でいい成績を収めて、これからも天体を追い続けてほしい」とあり、宇宙飛行士になるためのホームページのリンクも紹介されていた。
小学6年の市瀬瑞姫(みずき)さん(11)は「私は宇宙が好きです。おめでとう」と書いた。太陽系の惑星の名前や特徴などを学び、ジュノーの存在も身近に感じていたという。「返事が来てびっくりしました」。宇宙飛行士になるのが夢という小学3年の伊藤ひなのさん(9)は「もっと勉強して、NASAのようなチームに入りたい」と夢を語った。(坂本進)