オーストラリア第２の都市メルボルンで２０日、歩道に自動車が乗り上げて歩行者を次々とはね、３人が死亡、少なくとも２０人が負傷した。現地警察は、運転していた男（２６）を現行犯逮捕した。

現場はメルボルン中心部の繁華街。現地報道などによると、事故が起きたのは、通行人の多い同日午後１時半（日本時間午前１１時半）過ぎで、数人の子どもも巻き込まれた。男は早朝に自分の家族を刺して車で逃亡中で、事故の直前には乱暴な運転をする車が目撃されていた。警察は「男は故意に歩道に突っ込んだ。だが、テロの可能性はない」と説明している。

在メルボルン日本国総領事館によると、メルボルンには約１万７千人の日本人が暮らしている。同館の担当者は「日本人が事故に巻き込まれたという情報は入っていない」と述べた。

メルボルンでは現在、テニスの４大大会の一つの全豪オープンが開催中だが、通常通りに続いている。（ジャカルタ＝古谷祐伸）