宇良(上)はすくい投げで佐田の海を破る=角野貴之撮影
(21日、大相撲初場所14日目)
どすこいタイムズ
宇良、幻の決まり手「たすき反り」で勝利 十両以上で初
東十両3枚目の宇良が11勝目を挙げ、ご当所となる春場所での新入幕に大きく前進した。この日は幕内での取組。西前頭15枚目の佐田の海に低く当たり、右を差す。相手が出てくるところで左に体を開く。左手で首を押さえながら、右のすくい投げを決めた。足が徳俵にかかってはいたが、「余裕はありました」と宇良。懸賞金を手にして、「いやあ、うれしいですね」と言った。
11勝3敗とし、大栄翔と並んで十両の優勝争いでトップ。優勝争いは気にしないと話してきた宇良も、さすがに立場を変えた。「意識しないというわけにはいかなくなってきたんで、意識の持って行き方を、悪いほうにいかないようにしたいです。いい意味で意識したいと思います。残り1番、頑張ります」