ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は22日、ポーランドのザコパネで個人第14戦(HS134メートル)が行われ、日本勢は126・5メートルと125メートルを飛んだ葛西紀明(土屋ホーム)が合計260・1点とし、23位に入ったのが最高だった。伊東大貴(雪印メグミルク)は26位。小林陵侑(土屋ホーム)は2回目に進めず34位だった。
地元ポーランドのカミル・ストフが130・5メートル、131メートルを飛んで合計287・4点とし、今季5勝目、通算20勝目を挙げた。
■葛西「今はこんなもの」 新スーツに期待
「レジェンド」「ギネス世界記録保持者」と紹介され、2万3千人から大歓声を受けた葛西だったが、上位に絡むことはできなかった。今季は最年長表彰台の更新どころか、14戦で1度も1桁順位がない。「当たり障りのないジャンプ。今の状況ではこんなもの」と自虐的に話した。
次週は過去3度も優勝したことがあるドイツのビリンゲンが舞台。相性のいい大会に向けてジャンプスーツを新調するといい、「このために取っておいた。風が当たればいいところにいく感じがする」と期待していた。
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〈26位の伊東〉 「ジャンプは悪くなかったけど、今の調子だとこの順位。やはり調整が必要だと思い、日本に帰ることになった。今よりもましな状態でW杯に戻りたい」(時事)