前教育長が提出した文書を示す平敷昭人・沖縄県教育長=24日午前10時53分、沖縄県庁、吉田拓史撮影
沖縄県の安慶田(あげだ)光男副知事が教員採用試験で口利きをしたと報じられ、辞任した問題で、平敷昭人(へしきしょうじん)県教育長は24日記者会見し、諸見里明・前教育長が安慶田氏から複数の受験者について便宜を図るよう要求されたことを証言する文書を提出したことを明らかにした。
文書によると、諸見里氏は教員採用試験の2次試験を控えた2015年8月ごろ、「3名の受験番号、教科、氏名が記入されたメモを渡された」「『よろしくお願い』などと言われた」と証言。10月には学校事務職員採用試験でも安慶田氏から1人の受験番号と名前を電話で告げられ「よろしく頼む」と言われたという。
文書は諸見里氏が実名サイン付きで22日に県教委に提出し、公開にも同意。別の元県教委幹部からも内容を裏付ける証言が得られたという。