犠牲者を知る人を訪ねて歩いた太田顕さん=20日、相模原市緑区、天野彩撮影 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で昨年7月に起きた殺傷事件で、亡くなった19人の「生きた証し」を残そうと、元職員の男性2人が関係者を訪ね歩く活動を続けている。事件から、26日で半年。実名が公表されていない犠牲者の人生は、どんなものだったのか。 特集:相模原の殺傷事件 「容疑者の主張ばかりがクローズアップされている。彼らは『語るに足りない人生』だったのでしょうか」。園で2005年まで働いていた西角純志(にしかどじゅんじ)さん(51)は東京都八王子市の自宅で、1枚の紙を見ながらつぶやいた。 「リーダー的存在」「趣味はトランジスタラジオをいじること」……。A4の紙には、西角さんがまとめた犠牲者の「人柄」がぎっしりと書き込まれている。 神奈川県警は今回の事件で、「重度障害者が通う施設でプライバシー保護の必要性が高い」「遺族が強く匿名を要望している」として、死者の氏名を公表していない。だが、調べていくと、亡くなった19人のうち7人は、かつて西角さんが担当した人たちだった。「このまま社会から忘れ去られたら、彼らは二重に殺されたも同然ではないか」 昨年9月から、関係者に連絡を取り始めた。11月には、同じ時期に勤務し、今も園の近くに住む元職員の太田顕(けん)さん(73)を訪ね、胸の内を明かした。 19人がここで生きて、生活してきたことを明らかにしなくては――。 04年に定年退職するまで、園に36年勤務していた太田さんもまた、同じ思いを持っていた。事件直後から、「理不尽に命を絶たれた人たちの冥福を祈り、守れなかったおわびをしたい」と情報をたどり、19人の氏名を書いた名簿を作成。地域に住む元職員として、事件を食い止められなかった責任を感じていた。 「何かしなくては、とずっと思っていた。贖罪(しょくざい)の気持ちで、お手伝いさせてもらっている」 園の元職員、入所者の散歩コー… |
元職員2人、匿名19人の生きた証し訪ねる 相模原殺傷
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
第1陣の移住者を迎えた蘭州新区 甘粛省
秩序を保ち、送迎バスに乗車する帰省してきた人々 河北石家荘市
香港地区と自国で起きた暴動への態度が明らかに異なる米国
村の若者が戻ってきた四川省の「断崖村」
2022年北京冬季五輪延慶競技エリアを訪ねて 国家アルペンスキーセンター
「断崖村」が歩んできた貧困脱却の道
円明園に帰ってきた馬首銅像 北京市
輸入博出展の日本工作機械の不二越「中国で奇跡が起きた」
ドラえもんがシンガポール国立博物館にやってきた!
世界の貧困削減への中国の寄与率は70%以上
中国の山地の変化を34年間見てきたフランス人洞窟探検家
中国の「おねえさん経済」がやってきた 消費の推進力に
成都で2000年以上にわたり使用されてきた古墳6000基が発見
提案の質と効果を高める全国政協
外資は入ってきたのか?出ていったのか? データで考える
帰ってきた「流動する中国」 これまでとはどこが違うのか?
武漢から帰ってきた看護師に病院でサプライズプロポーズ
学び舎に戻ってきた「小さな神獣たち」!中国各地で次々登校再開へ
武漢市から56日ぶりに帰ってきた父親を見た娘、「おじさん誰?」
戦「疫」の中で成長した企業はどんなことをしてきたのか?
ケンブリッジ大学教授 感染症による人種差別は逆効果
「我慢だ」11打席連続四死球 記録も好機も作った主将
大谷の兄も「二刀流」 翔平からLINEで「頑張って」
「野球部を休部に」主将が宣言、後輩たちに起きた変化
「名前すら聞きたくない」 はれのひ被害者たちの思い