国立劇場「PNSP」。マスコットが左手で持つのが「三方」=国立劇場提供
世界的に大ヒットしたピコ太郎さんの動画「PPAP ペンパイナッポーアッポーペン」。この人気にあやかるアレンジ版の動画が増殖している。国立劇場版や歌手さだまさしさん版、はたまた映画やご当地キャラ版まで登場した。
国立劇場の長唄版「PNSP(ペン―塗り三方〈さんぽう〉―三方―ペン)」には歌舞伎の小道具によく使われる「三方」が登場。「アッポー」と響きが似ていることから、宣伝課の担当者が思いついた。上演中の初春歌舞伎公演「しらぬい譚(ものがたり)」のPRで、13日にユーチューブにアップ。視聴回数は目標の10万を大幅に上回り、200万回を超えた。
三味線やおはやしに技巧的な手が使われている本格派で、編曲は三味線の東音塚原勝利(とうおんつかはらかつとし)さん、作調は小鼓の藤舎呂英(とうしゃろえい)さんが担当。長唄の杵屋佐喜さんは「長唄の歯切れの良さを生かしました」と話す。「国立劇場、本気出しすぎ」などと、ネットでの反響は上々だ。
本公演の劇中でも、歌舞伎役者…