堤真一さん=篠田英美撮影
深い彫りのマスクに渋い声。男らしく豪快な役柄で記憶する方も多いだろう。そんな堤真一がいま演じるのは、どうしようもなくさえない中年男だ。1月開始の「スーパーサラリーマン左江内氏」(日テレ、土曜夜9時)。責任を取るのが苦手で、家族からも軽んじられている建設会社の営業係長・左江内氏がある日、謎の老人から「ヒーローにならないか」と声をかけられたことに始まるコメディーだ。藤子・F・不二雄の漫画が原作で、ドラマ「勇者ヨシヒコ」などを手がけた福田雄一が脚本と演出を担当する。撮影中の裏話や、自身の思うヒーロー像について話を聞いた。
――撮影現場の雰囲気はどうですか。
福田さんについていけばいいという現場だから、楽しくやっている。脚本がおもしろくて、(佐藤)二朗さんとかムロ(ツヨシ)君も色々やってくれるので、あまり気負って笑いとらなきゃみたいにならなくて。つい、素で笑ってしまうことも。我慢しているんですけどね。
――福田さんのツイッターにも「いつも楽しませてもらっています」というコメントが。
舞台を一緒にやったときでも、福田さんが一番笑っている。同じ箇所で同じようにケラケラ。
――鬼嫁・円子役の小泉今日子さんなど共演の方とのコミュニケーションはどうでしょうか?
小泉さんとも舞台もやって、顔…