ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は28日、ルーマニアのルシュノフで個人第11戦(HS100メートル、K点90メートル)が行われ、総合得点首位の高梨沙羅(クラレ)は2位にとどまり、W杯通算50勝目を逃した。1回目に93メートルを飛んで2位につけ、2回目には98メートルをマークしたが、249・8点で逆転できなかった。
1回目にトップに立ったマーレン・ルンビー(ノルウェー)が2回目に最長不倒の99メートルを記録し、259・0点で快勝。今季、通算とも3勝目を挙げた。伊藤有希(土屋ホーム)は91メートル、93・5メートルの238・5点で3位となり、蔵王大会に続く3連勝はならなかった。
勢藤優花(北海道メディカルスポーツ専門学校)は10位、岩渕香里(北野建設)は21位だった。
〈高梨沙羅〉 「自分のジャンプを取り戻し切れていないけど、今できる限りのことはできた。2本目はしっかり修正できた。あすにつながるジャンプが1本決まった。少しずつ調子は戻りつつある」
〈伊藤有希〉 「試技までタイミングを大きく外していたけど、試合ではそれよりいいジャンプができた。トップ3に入るのは、とても大事なこと」(時事)