記者会見をするかながわ共同会の米山勝彦理事長(左)と津久井やまゆり園の入倉かおる園長=3日午後、横浜市中区日本大通の神奈川県庁、飯塚直人撮影
入所者など46人が殺傷される事件があった障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)を運営する社会福祉法人「かながわ共同会」が3日、神奈川県庁で記者会見を開いた。昨年7月の事件から半年余。亡くなった人の名前を呼ぶ入所者が今もいることなどを明かし、入倉かおる園長は「けがをしなかった人も含めて全員に被害があったと感じている」と語った。
共同会の米山勝彦理事長は冒頭、全国から寄せられた献花に感謝の意を表し、「事件から時間が経過すればするほど悲しみ、申し訳なさに心が痛む。家族の悲嘆を思うと、事件を防げなかったことへの悔恨は消しきれない。一生忘れることができない」と話した。
事件後の園について、入倉園長は「大混乱だった」と振り返り、「いつもニコニコしていた人から笑顔が消えたり、自分で移動できた人が立ち上がらなくなってどんどん弱ってしまったりした」という。事件当日に夜勤で事件に遭遇した職員は、今も「リハビリ勤務」が続いているという。
元職員の植松聖(さとし)容疑…