守備練習でノックを受け、苦しげな表情を見せる広島の新井=吉田純哉撮影
(5日、プロ野球キャンプ 広島)
1月30日に40歳を迎えた広島の新井が、志願の「特守」に挑んだ。室内練習場で45分間、ノックを浴びた。最後の190球目を受けると、人工芝のグラウンドに思わず座り込んだ。「体はバリバリ。あちこちはっているけど、しっかりと追い込めたんじゃないかな」。汗だくだった。
昨季は打率3割、101打点で、セ・リーグ最優秀選手に輝いた。オフには表彰式などのイベントに引っ張りだこ。忙しい中でも、広島市内のジムに通っていたが、昨年の同時期と比べると、「下半身の仕上がりが少し足りない」と自覚している。「下半身強化には走ることが基本。しんどいけど、やらないといけない」。キャンプ初日の1日からは3日連続で全体練習後に、一人で坂道ダッシュに励んだ。
「ユニホームを着ている間は若手にはまだ負けないぞ、という気持ちでやっているからね。まだ鍛えたい」。不惑を迎えた新井はやるべきことに迷いがない。=日南(吉田純哉)