複合男子の前半ジャンプで飛行する渡部暁斗=林敏行撮影
ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合は5日、個人第17戦が韓国の平昌で五輪プレ大会を兼ねて行われ、日本勢は渡部暁斗(北野建設)が8位に入ったのが最高だった。渡部暁は前半ジャンプ(HS140メートル)で124・5メートルの16位と出遅れたが、後半距離(10キロ)で順位を上げた。ヨハネス・ルゼック(ドイツ)が前日に続いて優勝し、今季8勝目、通算14勝目を挙げた。清水亜久里(ユーグレナ)が17位、渡部善斗(北野建設)が18位、永井秀昭(岐阜日野自動車)が20位、加藤大平(サッポロク)が25位、渡部剛弘(ガリウム)が28位だった。
■渡部暁「自分に腹が立つ」
後半距離で8位まで順位を上げた渡部暁は「ジャンプを飛ばないと話にならない」。K点(125メートル)手前で落ちたジャンプは「何が悪いのかが分からない」と悩みは深い。シーズン序盤は良かったが、狂いが生じてからは浮上の兆しをつかめないでいる。平昌五輪のプレ大会2試合を振り返り、「自分に腹が立つ。むしゃくしゃしている」と嘆きっぱなしだった。
■18位の渡部善「スキーが滑らなかった」
8位に入った前日と同じように前半8位につけたが、失速。「スキーが滑らなかった。この2試合は良いところも悪いところも出た」