女子フリーの演技をする本田真凜
長野市のビッグハットで7日まで行われたフィギュアスケートの全国中学大会で、女子では本田真凜(大阪・関大中3年)が圧倒的な強さを見せ、初優勝を飾った。人気と実力を持ち合わせる15歳は、激しい競争が繰り広げられている女子ジュニアの中でも、頭一つ抜けた存在感を放つ。
本田真凜が初優勝 全国中学、2位に10点以上の差
フィギュア特集Kiss and Cry
同世代と比べ、その発言も中学生とは思えない大人びたものばかりだ。「今回は練習の試合と考えていた」「完璧すぎず、ぼろぼろすぎない演技をしたい」「試合中に、次の試合での改善点を考えながらやっていた」など。そんな余裕を見せながらも、ぶっちぎりで優勝してしまう。
シーズンを通して、すべて完璧にこなすのではなく、「この試合」と決めた大会で特に力を入れるという。本田にとって2連覇がかかる3月の世界ジュニア選手権(台北)は、まさに「この試合」だ。「ロシアはすごい選手ばかり。負けていられない」とライバルを警戒しつつも、「(連覇)できると思っている」と強気な姿勢は崩さない。練習嫌いで知られるが、「1年ぶりに、練習したいっていう気持ちです!」と照れ笑いした本田。本番モードへ、スイッチを入れる。(野田枝里子)