民間施設に直結するICのイメージ
国土交通省は2017年度から、高速道路と近くの遊園地やアウトレットモールなどを直結させる専用インターチェンジ(IC)の設置を認める。利便性の向上と、一般道の渋滞緩和を狙う。施設側に集客のメリットがあることから、建設費の一部は施設側に負担させる方針だ。
従来のICは国や高速道路会社が設置を計画し、費用も負担。現在は平均約10キロ間隔で設置されているが、新たなICは、民間施設を運営する企業が設置を提案し、国の審査をパスすれば設置できる。ETC専用の簡易型ICを想定し、建設費は約20億円ほど。どの程度企業に負担させるかは、今後議論する。通常のICは上下線に出入り口計4カ所を設けるが、新ICは企業の提案に応じて上下線の出口のみとするなど部分的な設置も認め、さらなるコストの低減も図る。
国交省が想定するのは、東京ディズニーリゾート(千葉県)やユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府)といったテーマパークや、三井アウトレットパークジャズドリーム長島(三重県)や鳥栖プレミアム・アウトレット(佐賀県)など人気の大型商業施設。混雑時には近くの高速出口付近の本線から施設の駐車場まで渋滞が続き、課題となっていた。
施設直結のICができれば、利…