異国情緒あふれる街並みなどが観光客に人気の北海道・函館で、女性をターゲットにしたサービスが次々に登場している。函館市は「女子旅」に照準を合わせたポスターを製作するなど、今年度からＰＲに本格的に乗り出している。

函館港の観光スポット・金森赤レンガ倉庫から徒歩５分ほどの「ホテルシーボーン」。ヨーロッパ調の客室が特徴で、パステルカラーを主体とした客室はそれぞれ家具や調度品が異なる。

全１８室の中には、小説「赤毛のアン」がテーマの部屋のほか、ベルサイユ宮殿をイメージした部屋もある。「お姫様のような気分が味わえるかも」とホテルの担当者。宿泊した女性客には「かわいい」と評判だという。

函館港を見下ろす高台にある「旧函館区公会堂」では、「変身」できるサービスが人気だ。１９１０（明治４３）年に建てられたコロニアルスタイルの西洋館で、国の重要文化財に指定されている。ドレスなどの衣装を１着千円（２０分）で貸し出し、館内で自由に記念撮影できる。

昨年３月１日～１２月２５日（１２月２６日～２月末は冬季休業）には２万着近くが貸し出された。ほとんどが女性で、写真を撮り合う姿が目立つ。１人で２、３着を着る人や、このサービスのために函館を訪れたと話す人もいるという。担当者は「建物の雰囲気と衣装が合い、好評なのでは」と話す。

昨年３月の北海道新幹線の開業…