シャープの太陽電池「ブラックソーラー」。原材料の調達費を抑えることが課題だった=2016年5月、大阪市
シャープは17日、2017年3月期の損益予想を上方修正した。営業・経常・純損益が、それぞれ101億円ずつ改善する見込みだ。親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業(台湾)の力を頼りに、原材料の調達価格が安くできたためだという。
営業損益は474億円の黒字(前年は1619億円の赤字)、利息の支払いなどを反映した経常損益は99億円の黒字(同1924億円の赤字)、特別損益を足し引きするなどした純損益は271億円の赤字(同2559億円の赤字)になるとした。経常損益が黒字になるのは3年ぶりだ。
シャープは、原材料の調達について17日に変更契約を結んだことで、見通しを修正したと説明する。「契約上の守秘義務」を理由に、この原材料の品目は明らかにしていないが、太陽電池に使う「ポリシリコン」とみられる。
シャープは市場価格が急騰して…