米アリゾナ州ピオリアでの1次キャンプ中の上原
■スコアの余白
食べても食べても太らない。一般人からみれば何ともうらやましい体質でも、それが「体が資本」のプロ野球選手になると別だ。「7食食べても、あまり増えない……」。日本ハムの左腕、上原は切実な悩みを抱える。
スコアの余白
昨季のドラフト1位。プロ入り時は、身長は190センチでも体重は80キロ台前半と線が細かった。そこでオフから、本格的な「食トレ」に入った。自主トレ期間中の「7食」とは、午前中に3食。「朝起きて1回、しばらくしてから1回。お昼前に1回」。昼食後は「3時のおやつ感覚でご飯を食べ、夕方と、あとは夜の9時ごろにも食べます」。
ここまでしても、体重は微増だった。「シーズン中は85、86キロだったのですが、今は87、88ぐらい。90キロぐらいにはしたいんですけど」。寮から出かけたと思ったら、ポリ袋いっぱいにおにぎりを買ってきた日もあった。
キャンプでは練習メニューが詰まっているため、自由に食べることはできない。特に米アリゾナ州・ピオリアでの1次キャンプでは大変だった。「アメリカって、肉!野菜!ってドーンと出るじゃないですか。いろんなものをちょっとずつ食べたいのに」
しかも練習内容が濃いため、気を抜けばすぐに体重は減ってしまう。「今はキープすることを第一に考えています」。キャンプ後、果たして上原は大きくなっているのだろうか。