山田(手前)に向かってワンバウンドの球を投げる江花さん=山口裕起撮影
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、23日から宮崎市で合宿が始まった日本代表「侍ジャパン」。ブルペン捕手として招集されたヤクルトの江花正直さん(39)には、本職以外にも「特別任務」がある。山田哲人内野手(24)へのトスあげだ。
特集:2017WBC
山田は試合前、いつもコーチからトスをあげてもらって、強く打つ打撃練習を行う。その数、11種類。ふわっと投げたり、ワンバウンドを投げたり、回転をかけたり。トスをあげるのは、杉村繁チーフ打撃コーチ(59)。「これをやれば自分の状態がわかる」と山田が話す練習法だ。
ただ、代表に杉村コーチはいない。昨年11月のメキシコ、オランダ代表との強化試合では、このルーティンをこなせなかった山田は13打数1安打に終わっていた。そこで、託されたのが江花さん。沖縄での春季キャンプ中に杉村コーチからトスの仕方を伝授されたのだ。「責任重大だからな。頼むぞ」と送り出された。
23日にあった初日の全体練習…