4番を担うことになった筒香(右)。打撃練習後には5番の中田と会話をする場面もあった=KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎
野球日本代表「侍ジャパン」の小久保監督は24日、筒香(D)に4番打者を任せると初めて明言した。25日からの実戦5試合で固定して起用し、3月7日に初戦を迎えるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも主砲の座を託す。
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小久保監督は合宿初日の23日、筒香の動きを確認したうえで、4番を言い渡したという。「心構えはできているように感じた」。一方、筒香はこの日、打撃練習でフォームを確認するようにスイングした。4番については「やるだけです」と語気強く言い切った。
4番候補は筒香と中田(日)に絞られていた。昨季の成績ではセ・リーグ2冠王の筒香が上。それでも昨年11月の強化試合では、中田が全4試合で4番だった。小久保監督は当時、その意図を「筒香の実力は分かっている。中田にプレッシャーから逃げてほしくないから4番に置いた」と語った。中田の前回大会の経験も買っており、互いを刺激させるため、ここまで決着を引き延ばしてきた。
WBCまでの5試合での一番のテーマは、得点力を最大に引き出す打順を探ることだ。25日のソフトバンク戦は中田を5番、山田(ヤ)を1番・指名打者に置く。(伊藤雅哉)
武田(ソ) 25日の練習試合…