野菜が盛られた長崎ちゃんぽんを食べる内村航平
リオデジャネイロ五輪体操男子で団体と個人総合の2冠に輝き、日本初のプロ選手となった内村航平(28)が外食チェーンのリンガーハットと所属契約を結んだと6日、発表した。契約は2021年12月まで。今後は同社のロゴを付けて競技会に出場する。
内村航平、リンガーハットと所属契約 ロゴ付けて演技へ
長崎県で創業し、ちゃんぽん店を展開する同社は、同県出身の内村が昨年11月にプロ転向を宣言した直後にオファーを出したという。内村は「同じ長崎ですごく縁がある。それが決定打になった」と話した。
同社は食育に力を入れている。内村は「昔、野菜嫌いだったけど、今は食べてここまで育っているよと伝えたい」。この日、東京都内で開いた会見では、早速野菜たっぷりのちゃんぽんを試食した。
プロとして歩み始めて約3カ月。他競技のプロ選手の動向や震災復興のニュースなどを気にかけるようになったという。テレビやイベントなどへの露出が増え、「競技との両立は難しい」としつつ、「練習はできている。体操だけは変わらない姿勢で、良い演技を見せていきたい」。リオ五輪後はけがの影響で競技会から離れていたが、4月上旬の全日本個人総合選手権に出場する予定だ。