中山美穂さん=門間新弥撮影
2015年にデビュー30周年を迎えた俳優・歌手の中山美穂さん。29日に放送される松本清張原作のドラマ「花実(かじつ)のない森」(テレビ東京系、夜9時)では、妖艶(ようえん)な魅力で引き寄せた男たちを次々と死に追いやってしまうミステリアスな女・江藤みゆきを演じます。
ドラマの主演は、中山さんと同じ1985年デビューの「同期」である東山紀之さん。偶然みゆきに出会ったIT企業社員の梅木隆介(東山)は、みゆきの職場である高級クラブにまで押しかけたり、自身の同僚で恋人の藤村真弓(相武紗季)に身辺を探らせたりと、彼女の過去を暴くことに異常なまでの執着をみせていきます。中山さんに、今回のドラマの見どころや、3歳下の妹・中山忍との関係、今後演じてみたい役柄などについて語ってもらいました。
――最初に台本を読まれた際の印象はいかがでしたか?
私、ミステリー作品をそんなにやったことがなくて、2時間ミステリーは今回初めてやらせていただきました。自分の演じるみゆきという女性は、もう最後の種明かしをするような役なので、大切だなと思いました。あと、非常に深い大人の憎しみだとか、悲しみだとか孤独だとか、そういうものを抱えながら、だけどそれを全てくるんでしまうような人なのかなとも思いましたね。
――東山さんとはデビューが同じ1985年で、いわば「同期」ですね。共演していかがでしたか?
東山さん、昔からのイメージそのままで、全く変わらずにすてきだなと、ちょっと戸惑っちゃいました。今回は東山さんについていく感じで、自然に役に入っていくことができました。一緒に演じさせていただいて、とても頼りになりましたし、いろんな面でたくさん助けていただきましたね。今回の作品には、これまでの2人の歴史みたいなものも、多かれ少なかれ影響しているんじゃないかと思います。
――いつもクールな印象の東山さんがのめり込んでしまう、「魔性の女」とも言えるキャラクターですが、みゆきを演じるにあたって意識したことは何ですか?
「見た目」的に、演出の方がそ…