石川県能登町宇加塚(うかづか)の民家で県立能登高校1年の池下未沙さん(16)=能登町=の遺体が見つかった事件で、別の場所で事故死した長野県松本市の国立大農学部1年の男子大学生(21)が運転していたとみられる乗用車から血のようなものがついた刃物が見つかったことが石川県警の調べでわかった。県警は、男子大学生が殺害に関与した可能性があるとみて調べている。
民家に高1女子の遺体 事故死の男子大学生が事情知る?
迎え待つ20分の間に何が…石川・能登で高1女子遺体
県警によると、池下さんは10日午後6時半ごろ、LINE(ライン)で「迎えに来てほしい」と家族に連絡。母親が約20分後、待ち合わせ先の能登高校近くのバス停に着いた時には姿はなく、池下さんのカバンや携帯電話などが残されていた。死亡推定時刻は同日午後7時ごろで、死因は首を切られたことによる失血死だった。
池下さんの遺体が見つかったのは、バス停から西に約5キロの民家。遺体発見の約2時間前に同県穴水町麦ケ浦(むぎがうら)の能越(のうえつ)自動車道(国道470号)で軽乗用車にはねられ、のちに死亡が確認された男子大学生の親族が以前、この民家に住んでいた。男子大学生は「(今月)8日から能登に行く」と家族に話していたという。
軽乗用車を運転していた女性は「人が飛び出してきた」と話しており、県警は大学生が自殺した可能性があるとみている。