籠池泰典氏の証言への反論が掲載された安倍昭恵氏のフェイスブック。「100万円の寄付金をお渡ししたことも、講演料をいただいたこともありません」と書かれている
安倍昭恵氏は23日夜、自身のフェイスブックに反論を掲載した。寄付金や講演料の授受について「籠池さんに100万円の寄付金をお渡ししたことも、講演料を頂いたこともありません」「私からも、その旨の記憶がないことをはっきりとお伝えしております」と否定した。国有地をめぐる籠池氏からの働きかけについても「要望に『沿うことはできない』と、お断りの回答をする内容であったと記憶しています」とした。
特集:森友学園・籠池氏の証人喚問
■昭恵氏の投稿の主な内容
安倍晋三首相の妻昭恵氏は、23日に開かれた学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長の証人喚問を受け、同日夜に自身のフェイスブックにコメントを投稿した。主な内容は次の通り。
①寄付金と講演料について
私は、籠池さんに100万円の寄付金をお渡ししたことも、講演料を頂いたこともありません。この点について、籠池夫人と今年2月から何度もメールのやりとりをさせていただきましたが、寄付金があったですとか、講演料を受け取ったというご指摘はありませんでした。私からも、その旨の記憶がないことをはっきりとお伝えしております。
籠池さんは、平成27年9月5日に塚本幼稚園を訪問した際、私が、秘書に「席を外すように言った」とおっしゃいました。しかしながら、私は、講演などの際に、秘書に席を外してほしいというようなことは言いませんし、そのようなことは行いません。この日も、そのようなことを行っていない旨、秘書2名にも確認しました。
また、「講演の控室として利用していた園長室」とのお話がありましたが、その控室は「玉座の間」であったと思います。内装がとても特徴的でしたので、控室としてこの部屋を利用させていただいたことは、秘書も記憶しており、事実と異なります。
②携帯への電話について
次に、籠池さんから、定期借地契約について何らか、私の「携帯へ電話」をいただき、「留守電だったのでメッセージを残した」とのお話がありました。籠池さんから何度か短いメッセージをいただいた記憶はありますが、土地の契約に関して、10年かどうかといった具体的な内容については、まったくお聞きしていません。
籠池さん側から、秘書に対して書面でお問い合わせいただいた件については、それについて回答する旨、当該秘書から報告をもらったことは覚えています。その時、籠池さん側に対し、要望に「沿うことはできない」と、お断りの回答をする内容であったと記憶しています。その内容について、私は関与しておりません。