結成20年の「特別集会」で発言する飯塚繁雄・家族会代表=24日午後、東京都文京区、仙波理撮影
拉致被害者家族会は結成されて20年になるのに合わせ、東京都文京区で24日夜、「特別集会」を開いた。飯塚繁雄・家族会代表(78)は「活動を始めて20年たっても解決できない。拉致されて40年たっても帰れず助けを待っている被害者は、本当につらいと思う。今年中にすべての被害者を救出できるよう、この問題を最優先にして闘いたい」と決意を述べた。
加藤勝信・拉致問題担当相は「拉致被害者帰国への具体的な道筋を見いだしていないことが痛恨の極み。家族や関係者におわび申し上げなければならない。北朝鮮の暴挙に対する国際社会の圧力をてこに、対話を通じ、すべての被害者帰国につながる具体的な行動をとらせるべく、あらゆる政策を駆使したい」とあいさつした。(編集委員・北野隆一)