学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で揺れる日本維新の会が25日、東京で党大会を開いた。松井一郎代表(大阪府知事)は、安倍晋三首相が24日に「(財務省が)忖度(そんたく)していないことは明らかだ」と国会答弁したことについて、「良い忖度と悪い忖度がある。首相は『やってはいけない忖度がある』と言うべきだ」とあいさつした。
特集:森友学園問題
「昭恵氏は私人、証人喚問必要ない」 松井代表発言要旨
松井氏は大会後の記者会見でも、「問題の本質を分からなくしているのは、皮肉にも安倍首相だ。『忖度がない』と強弁し過ぎている。森友学園について『悪い忖度ではない』とはっきり言うべきだ」と述べた。その上で「総理が辞職に値することではない。強弁はやめ、丁寧に説明すべきだ」と述べた。民進、共産など野党4党が要求する首相の妻昭恵氏の証人喚問については「首相夫人といえども、私人、民間人だ。必要ない」と語った。松井氏は自身の証人喚問要求には「いつでも行く」と応じる姿勢を強調している。
学園の小学校の設置認可などをめぐり、籠池(かごいけ)泰典理事長から証人喚問で「はしごを外された」と批判された松井氏。政権与党にも「問題は大阪の審議会に始まった」(自民党の西田昌司氏)として、維新に責任を押しつけようという動きもある。松井氏は大会で「(籠池氏は)自分で落ちた。当たり散らす先が僕しかない」と不快感を示した。
党大会では「各党に具体的(憲…