竹中洋氏
暴力団組長との関係が指摘された吉川敏一学長(69)が今月末で退任するのを受け、京都府立医科大の学長選考会議は25日、元大阪医科大学長の竹中洋氏(68)を新学長に選んだ。任期は4月1日から3年。
竹中氏は大阪医科大を卒業し、京都府立医大大学院医学博士課程を修了。耳鼻咽喉(いんこう)科学が専門で、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会の理事長などを歴任。2009~15年に大阪医科大の学長を務めた。京都府立医大の学長は学内の教授から選ぶのが通例だが、外部の人材起用で学内の改革を図る狙いがある。
京都府立医大は2月、付属病院の病院長らが暴力団組長の虚偽診断書を作った疑いで、京都府警の強制捜査を受けた。吉川学長は組長と会食を繰り返した「黒い交際」が指摘され、今月2日、3月末での退任を表明した。