フィギュアスケートの世界選手権は、来年の平昌五輪の出場枠をかけて、29日にヘルシンキで開幕する。出場枠は各国・地域から最大3人で、上位2選手の順位の合計が13位以内になることが条件。エースの宮原知子(関大)がけがで欠場した日本の女子は、厳しい戦いになりそうだ。
フィギュア特集 Kiss and Cry
世界女王のエフゲニア・メドベジェワらロシア勢3人、ソチ五輪銅メダリストのカロリナ・コストナー(イタリア)、アシュリー・ワグナー(米)ら強豪がそろう。上位に食い込むには、ミスは許されない。
日本の出場3選手のうち、17歳の三原舞依(神戸ポートアイランドク)と16歳の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)は今季がシニア1年目で、初出場になる。急きょ出場が決まった本郷理華(邦和スポーツランド)も不調が続く。
27日の公式練習では、3選手が氷の感触を確かめた。四大陸選手権を制した三原はほとんどのジャンプを成功させて、好調をアピール。「私はノーミスじゃないとトップ選手と戦えないと思っている。できることをしっかりやって、最後は笑顔で終われるような演技ができたらいい」
男子も公式練習を行い、3季ぶりの世界王者を目指す羽生結弦(ANA)は4回転ループや4回転サルコーをきれいに決めていた。宇野昌磨(中京大)は4回転ジャンプで転ぶ場面があった。田中刑事(倉敷芸術科学大)は4回転サルコーを決め、調子が上向いている様子だった。(野田枝里子)