タイ戦を控えて記者会見するハリルホジッチ監督=時事
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選で、B組の日本(世界ランク51位)は、28日(午後7時35分開始)に埼玉スタジアムでタイ(同127位)と対戦する。ハリルホジッチ監督は27日、記者会見で「W杯への門が開いている。このチャンスに絶対に失敗してはいけない」と話した。
タイはB組最下位の6位ながら、強豪オーストラリアに2―2で引き分けるなど侮れない相手だ。技術とスピードがあり、カウンターにも警戒が必要になる。日本代表は27日、試合会場で約1時間練習し、攻撃の組み立てなどを非公開で確認した。タイ戦は、日本がボールを保持する時間が長くなることを想定する。FW岡崎(レスター)は「攻めの迫力が必要になる。単発で攻撃が終わっているのがチームの課題」と話した。一度でゴールを割れなくても、二の手、三の手を繰り出せるかが試される。
タイには昨年9月に敵地で2―0と快勝したが、チームに楽観ムードはない。ハリルホジッチ監督は「(23日の)UAE(アラブ首長国連邦)戦で勝った価値は、次の試合で勝つことで生まれる」とチームを引き締めてきた。この日のミーティングでも、「W杯を手にするかどうかの戦いになる」と強調したことを明かした。(藤木健)