4月から民間に運営が委託された愛知県立愛知総合工科高校の専攻科(名古屋市千種区)で6日、開始式があった。大学教授や民間の技術者らが指導し、ものづくりの即戦力となる人材育成をめざす。文部科学省によると公立校での民営化は全国初という。
学校法人名城大学(同市天白区)が指定管理法人として、高卒者らが学ぶ2年制の専攻科を運営する。指定期間は5年間で、今年度の管理事業費は約3億3千万円。産業システム科情報システムコースや先端技術システム科自動車・航空産業コースなど2学科4コースがあり、今年度は36人が入学した。
専門科目の多くを民間企業の技術者や大学教授ら約50人が受け持つ。実習では電気自動車を使ってトヨタ車体の車体設計者から開発プロセスを習ったり、三菱重工業の技能者から航空宇宙機器の構造を学んだりする。トヨタ自動車の技術者によるトヨタ生産方式の講義や大学教授による授業もある。
開始式で、専攻科責任者の久保…
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