お披露目されたレゴバベル(中央)とタラ夫(左)、ノッポン兄弟=港区の東京タワー
世界的な名画「バベルの塔」を約4万6千個のブロック玩具「レゴ」で再現したレゴバベルが6日、港区芝公園の東京タワーでお披露目された。
時代映すバベルの塔 建築技術や世相を投影
レゴバベルは高さ約1・2メートル、直径約1メートル。名画が来日する展覧会「ブリューゲル『バベルの塔』展」(18日~7月2日、都美術館)の開催を記念して、レゴブロックの愛好会「東大LEGO部」が約4カ月をかけて制作した。
おもちゃのような見た目に反して、全体の構造は専用のソフトウェアを使って、周到に設計されている。中心となった東京大学の高橋秀人さん(20)は緻密な計算が必要だった制作の過程を振り返り、「できあがってみて、設計の方針が正しかったことがわかってほっとした」と話している。
この日は架空の塔である「バベルの塔」と東京タワーが、同展会期限定で「友好タワー」となる提携式もあった。版画に登場するモンスターを模した展覧会のマスコット・タラ夫が登場し、東京タワーの公式キャラクター・ノッポン兄弟とレゴバベルの除幕をすると、観客から拍手が送られた。
レゴバベルの展示は16日まで。その後、JR上野駅構内のエキュート上野でも展示される。