コラボした企業の社長と新商品。左から2人目は、ミスドの宮島賢一専務=東京都目黒区
ドーナツチェーン「ミスタードーナツ」を運営するダスキンは6日、知名度の高い食品メーカーや飲食店と連携した商品の販売を始めると発表した。コンビニのドーナツに押されて売り上げが低迷しており、特徴ある商品で差別化を図る。
宇治茶の老舗「祇園辻利」と開発したドーナツやドリンクは7日から、女性に人気のラーメン屋「ソラノイロ」(東京都千代田区)と組んだ涼風麺は26日から、全国の店舗で期間限定で販売する。ハウス食品と共同で開発したカレー味のドーナツも6月下旬に発売する。
レジ横でドーナツを売るコンビニに押され、ミスドのドーナツ販売は苦戦している。2016年3月期のミスドの売上高は前年比1割減の915億円で、減少傾向が続く。ダスキンの宮島賢一専務は「『ついで買い』のコンビニとはお客のニーズが違う。より本格的なドーナツを食べたいという声に応えたい」と話す。
現在、ほかの食品メーカーとも交渉中といい、コラボ商品を増やしていく予定。さらに今後3年かけて、全店舗の8割に当たる1千店舗の改装を進め、コスト削減のため、調理設備を持たない店も増やす。ドーナツは近隣の店舗から配送するという。(牛尾梓)