決勝で南アフリカを破り、記念撮影に応じる日本=7日、香港、益満雄一郎撮影
ラグビー7人制女子のワールドシリーズ(WS)昇格チーム決定大会は7日、香港で決勝トーナメントがあり、日本は決勝で南アフリカを22―10(前半7―10、後半15―0)で破り、2017~18年のWSに常時出られる上位グループに2季ぶりに復帰することが決まった。
■「チームの融合」に手応え
金メダルという高い目標を掲げた昨夏のリオデジャネイロ五輪で10位に終わった日本女子。強豪国がそろうワールドシリーズ(WS)への常時出場権をつかんだことで、世界への再挑戦へ向け、新たな一歩を踏み出した。
今回の遠征メンバー14人のうち、リオ五輪の経験者は6人。残りは高校生の平野(東亜学園)や清水(日体大)ら若手が顔をそろえた。決勝は後半、リオ五輪を経験した桑井や、清水のトライなどで逆転。稲田ヘッドコーチ代行は「試合ごとに伸び伸びやれるようになった」と若手の成長を認め、テーマに掲げてきた「チームの融合」に手応えを感じていた。
今年に入り、走力を高めるトレーニングを中心に積んできた。体格で圧倒的に劣る日本にとって、強豪国との差を縮めるのは容易ではないが、主将の山中(立正大)は「ボールをつないで走り勝つことを目標に練習してきたが、やれると信じていた」。次につながる勝利となった。(益満雄一郎)