本間昭さん=北林晃治撮影
認知症と診断されたとき、本人や家族はどう受け止めればいいのでしょうか。認知症をめぐる不安や薬についての相談を医師に伝えるコツについて、長年認知症や認知症のケアに取り組んできた医師の本間昭さんに聞きました。
認知症の薬、上手につきあうためには
特集:認知症とは
介護とわたしたち
――認知症とは何ですか。
「いったんできあがった知能が、脳の病気で支障をきたすようになり、普段の社会生活・仕事が難しくなる状態」というのが、一番簡単な定義です。珍しい病気も入れると原因となる病気は、70ぐらいあります。
代表的なものを4大疾患といいます。一番多い6割強を占めるのが、もの忘れが増えて気づくことが多い「アルツハイマー型」です。2番目がありありとした幻視などが特徴の「レビー小体型」、3番目が「脳血管性」、4番目が同じ時間帯に同じ行動を繰り返したり、抑制が効かなくなったりする「前頭側頭型」の順番です。
■症状の進行、人によって違う
――症状はどれくらいのスピードで進むのでしょうか。
何歳で発症したか、元々どんな…