延長十二回、サヨナラ勝ちして喜ぶ清宮(中央)ら早稲田実の選手たち=27日夜、神宮球場、長島一浩撮影
高校野球の春季東京都大会決勝が27日夜、神宮球場で行われた。今春の選抜大会に出場した早稲田実と日大三の両校による一戦は、高校野球では異例のナイター開催となった。試合は4時間を超える壮絶な打ち合いとなり、延長十二回、早稲田実が18―17でサヨナラ勝ち。スタンドは外野席も埋まり、観衆2万人と発表された。
早実V、日大三に延長サヨナラ 4時間の熱戦、計35点
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両チームで7本塁打、計36安打の打撃戦。早稲田実は4点を追う九回、1点をかえし、さらに無死一、三塁で清宮幸太郎選手が中堅左へ同点の3点本塁打。八回の右越え2点本塁打に続き、2打席連発を記録した清宮選手は「疲れました。でも遅くまで応援してくださって感謝している。本当に力になりました」と喜んだ。
この日の決勝は、早稲田実の「清宮人気」で混雑を予想した東京都高校野球連盟が、収容人員の多い神宮球場で、午後6時からの開催を決めた。ただ、試合は予想以上の大熱戦となり、終了は午後10時6分。閉会式も中止された。
都高野連によると、午後10時前には応援の生徒を帰宅させたという。都高野連の武井克時専務理事は「両チームは粘り強く戦った。だが、心配する親もいる。時間で打ち切るなどナイター開催については考えないといけない」と話した。