中日クラウンズ第2ラウンド、10番でティーショットを打つ尾崎将司
「同組は最後にしてもらいたい。(スコアが)引きずられるから」と70歳の尾崎将司が言えば、74歳の青木功は「おう、引きずってやるよ」。28日にあった男子ゴルフツアーの中日クラウンズ(名古屋GC和合)第2ラウンドで、2人合わせてツアー145勝のレジェンドが36ホールを同組で「完走」。憎まれ口をたたき合って、互いをねぎらった。
出場105人中、青木は104位、尾崎将は103位で予選落ちしたが、意地とプライドをかけたプレー中は、周囲の空気が張り詰めていた。一つずつバーディーを奪い、青木は前日より8打少ない77、尾崎将は5打少ない78で回った。
尾崎将は青木について「今日は結構いいプレーをしていた。片鱗(へんりん)を見せたよ」と評し、自身のプレーについては「絶好調で来ているわけではないからしょうがない。勉強します。調整し直します」。
最年長出場記録をまた1日伸ばした青木は「老骨にむち打って、36ホール回れて良かった。この体力があれば、もっとやりたいことができるんじゃないかと自信がついた」と言い、尾崎将との競演については「ジャンボ(尾崎)と回るのが最後、というのが近いのはお互いに感じているよ」と声を落とした。「世代交代は良いこと。我々がいることで緊張してくれたり、前向きにやってくれたり、もう役目は終わりかな。アハハ」(渡辺芳枝)