フランス海軍の強襲揚陸艦「ミストラル」(基準排水量2万1千トン)が29日、日本周辺海空域などで日仏英米の4カ国が初めて実施する共同訓練を前に、佐世保港に入港した。海上自衛隊の倉島岸壁で関係者約100人が出席して入港歓迎式があった。
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防衛省などによると、訓練には4カ国合わせて600~700人が参加。5月3日から22日まで米グアムと北マリアナ諸島、その周辺空海域でも、水陸両用作戦を想定した上陸訓練などを行う。自衛隊からは、来年3月に新編される水陸機動団の母体となる西部方面普通科連隊(西普連〈せいふれん〉)を含め、陸海あわせて約220人が参加し、島嶼(とうしょ)防衛のための統合運用の要領を確認する。
ミストラルは、仏海軍の士官候補生の運用教育でインド太平洋海域を航海する練習艦隊の指揮艦で、フリゲート艦「クールベ」の2隻で2月に南仏を出港。今回の来日にあわせて4カ国の共同訓練を行うことになり、陸自相浦駐屯地(佐世保市)の西普連がミストラルに乗艦する。
式典でミストラル艦長のスタニ…