道をふさいでいた巨石。爆破に向けてダイナマイトと導火線がセットされた=熊本県御船町
熊本地震で山から転げ落ちて山道をふさぎ、住民を悩ませていた巨石が1日、熊本県御船町の現場で爆破された。インターネットオークションに出品され話題を呼んでいたこの巨石の落札額は2400円だったが、爆破し運び出す費用は約100万円。それでも落札者は「困った人を助けられるなら」と話す。
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巨石は高さ3・3メートル、周囲12メートルの石灰岩。この日、岩に穴を開けてダイナマイトをしかけ、2回にわたって爆破。すさまじい音を立て巨石は砕け、大きなかけらでも直径約60センチのミカン箱程度になった。
巨石は昨年4月14日の前震で落ちてきた。道の先には同町水越地区の農業岩本増喜さん(84)が所有する栗林があるが、たどり着けなくなったため昨年は収穫を断念。私道のため撤去への補助もなく、見かねた地区の住人が、被災地支援団体「ふるさと発・復興志民会議」に相談した。
話を聞いた同団体の河井昌猛さ…