昨年11月にJ3最年少デビューを果たしたFC東京の久保建英=杉本康弘撮影
韓国で20日に開幕するサッカーの20歳以下(U20)ワールドカップ(W杯)に出場する日本代表メンバーが2日、日本サッカー協会から発表され、J3に出場し、Jリーグの最年少出場記録と得点記録を持つ15歳のFW久保建英(たけふさ、FC東京U18)が選ばれた。15歳での出場は、日本代表では最年少となる。
大会は、出場24チームが6組に分かれて1次リーグを戦い、各組の2位以上と、各組3位のうち成績の良い4チームが16強による決勝トーナメントに進む。日本は5大会ぶり9回目の出場で、1999年大会で準優勝している。
U20W杯に出場する日本代表メンバー21人は次の通り。
▽GK 小島(早大)波多野(FC東京)山口(ロリアン)▽DF 板倉(川崎)中山(柏)初瀬(ガ大阪)藤谷(神戸)舩木(セ大阪)杉岡(湘南)冨安(福岡)▽MF 坂井(大分)三好(川崎)森島(広島)市丸、堂安(以上ガ大阪)遠藤(横浜マ)原(新潟)▽FW 小川(磐田)岩崎(京都)田川(鳥栖)久保(FC東京U18)
■15歳久保、卓越した技術で攻撃に期待
3年後の東京五輪で中心になる19、20歳の選手たちの中に、わずか15歳のFW久保が選ばれた。スペインのサッカー名門バルセロナの下部組織で育ち、4月にはJリーグ最年少得点記録を樹立。昨秋にあったU16アジア選手権で主力だった久保は、飛び級でU20W杯を戦うことになる。
久保は身長170センチ、体重63キロとU20世代では小柄で、昨秋にバーレーンであったU19アジア選手権には招集されていない。しかし、U20W杯の出場権獲得後の海外遠征や国内合宿に呼ばれると、3月の欧州遠征では2得点するなど存在感を発揮。卓越した足元の技術で体格のハンディを感じさせず、U20W杯では攻撃での活躍が期待されている。内山監督は「成長の速度が目に見えるように早い。より高いレベルでプレーさせたい。サッカーで一番難しい『自分が何をできるか』というのが分かっている」と評する。
久保の他にも、最近J1で結果を出しているMF堂安(ガ大阪)やFW小川(磐田)らが順当に選ばれた。久保は所属クラブを通じて、「特長を評価していただいたと思うので、持ち味をしっかり発揮して勝利に貢献できるように頑張ります」とコメント。いよいよ、東京五輪世代の世界挑戦が始まる。(大西史恭)
■日本の試合日程
1次リーグD組
21日17:00 南アフリカ戦
24日20:00 ウルグアイ戦
27日20:00 イタリア戦