愛媛県今治市で起きた高齢の母子殺傷事件で、県警が参考人で事情聴取した後に自殺した女性の遺書は、「私はやっていない」と犯行を否認する内容だったことが、捜査関係者への取材でわかった。任意の事情聴取でも、女性は事件への関与を否認していたという。
事件は3日朝、同市室屋町7丁目の市営住宅で発生。突然侵入してきた人物に母子が切りつけられ、母親の無職岡本ユキヱさん(92)が死亡した。
事件前後に現場付近の防犯カメラに、現場から約600メートル南のマンションに住む女性とよく似た女性が映っていたなどとして、県警は4日に女性の自宅を殺人などの容疑で家宅捜索して持ち物を押収し、任意で事情聴取を始めた。逮捕状は請求していなかった。深夜に女性を家族の元に帰したが、再び事情を聴こうと捜査員が5日朝に迎えに行ったところ、死亡しており、遺書もあったという。
捜査関係者によると、計5時間…