インタビューに答えるキリンHDの磯崎功典社長=東京都中野区の同本社
キリンホールディングス(HD)の磯崎功典社長が朝日新聞のインタビューに答え、人手不足による輸送コスト増に対応するため、ライバル会社と一部で実施している共同輸送を今後、拡大していく考えを明らかにした。「これからは競争と共存が必要だ」と話した。
キリンは1月、アサヒビールと共同で、関西から北陸地方に出荷するビールや缶チューハイなどの鉄道輸送を始めた。トラックの運転手不足などが背景にあり、日に約40台分のトラック輸送を代替する。これとは別に、北海道ではアサヒとサントリー、サッポロのビール大手4社による初の共同配送に乗り出す。
磯崎氏は「昔だったら考えられない」とした上で、「1社ではどうしようもない社会課題は、協力する時代。対象地域の拡大も考えていく」と話した。
ビール系飲料の市場は2016…