スイス・ジュネーブで今月開かれる世界保健機関(WHO)総会の招請状が、参加登録締め切りの8日になっても台湾当局に届かず、今年は参加が困難な状況となった。台湾は2009年以降、オブザーバー参加を続けてきたが、今回は加盟国の中国がWHO側に参加を認めないよう働きかけたとみられている。
総会は22~31日に開かれる。台湾当局は招請状が無くても、期間中に衛生部門の幹部らを派遣し、記者会見や友好国との独自会談などを会場外で設定し、参加が実現するよう国際社会に訴えたいという。
蔡英文(ツァイインウェン)総統も8日、日本語を使ってツイッターに、「台湾は医療環境に恵まれない多くの人々の健康を守ってきた。国際社会に貢献する姿勢を堅持し、WHO総会への参加を実現したい」などと投稿し、台湾への理解を呼びかけた。
台湾は1971年、中国の国連…