九回に勝ち越し打を放った阪神の福留
(14日、阪神4―2DeNA)
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勝ち越しの数を今季最多の「10」に乗せる打球が、一、二塁間を破った。同点の九回無死一、二塁で、阪神の福留が右前適時打。大和の生還を見届けると、何度も両手をたたいた。
この場面、左打者の頭の中は「最低でも走者を進める」。併殺打や三振は避けたい。2球目の外角速球には、ぴくりとも反応しなかった。進塁打になりやすい引っ張れる球を待った。3球目。133キロの変化球を仕留めた。
九回だけ、「気分転換」で、バットを変えた。それまでの3打席は、長年愛用する長距離打者向けの白いバットを使ったが、凡退していた。第4打席は焦げ茶色のバットを手に取った。少し短い分、コンパクトに振り抜け、引っ張ってもファウルになりにくい。「状況を考えながら打席に入っている」。40歳の知恵と経験が生きた決勝打だった。
今、就任2年目の金本監督が率…