国連安全保障理事会は22日(日本時間23日午前)、北朝鮮による21日のミサイル発射を「強く非難」する報道声明を発表した。北朝鮮に新たなミサイル発射や核実験をしないよう求め、核・ミサイル開発を続ければ「制裁を含む、更なる重大な措置をとる」と改めて警告した。
特集:北朝鮮のミサイル
声明は、ミサイル発射が弾道ミサイル技術の使用を禁じた2006年以降の安保理決議への違反に当たると指摘し「最大限の懸念」を表明。中国を含めた安保理メンバー(15カ国)は「北朝鮮に科している全ての制裁措置を完全かつ包括的に履行することを誓う」と声明で宣言。その上で、他の国連加盟国にも履行を強く求めている。
安保理は昨年、北朝鮮制裁を大幅に強化したが、北朝鮮の友好国で最大の貿易相手国である中国を含め、きちんと履行していない国などによる「抜け道」が問題になってきた。
また、声明は、北朝鮮の違法なミサイル関連の活動が、北朝鮮の核兵器の運搬システムの開発に「大きく貢献」し、地域の緊張を高めていると指摘したほか、庶民の日用品が不足する中、資源をミサイル開発に投じる姿勢に「遺憾の意」を改めて示した。
今回の発射は今月14日に続き…