安倍晋三首相の妻昭恵氏が昨夏の参院選で候補者の応援に行った際、夫人付の政府職員らが同行していた問題をめぐり、ジャーナリストの浅野健一さんら8人が22日、国家公務員法違反(政治的行為の制限)の疑いで、昭恵氏と職員を東京地検に告発した。地検は受理するか検討する。
昭恵氏付職員の同行、新たに2回 選挙応援、計15回
告発状によると、昭恵氏は昨年6~7月、参院選の候補者応援に夫人付職員ら政府職員5人を同行させたとされる。告発人は「特定の政党が推薦する候補者の支持を訴える行為は、公務員が守るべき政治的中立性を犯している」と訴えた。
また8人は、大阪府豊中市の国有地を森友学園に不当に安く売り、国に8億1900万円の損害を与えたとして、当時の財務省理財局長だった迫田英典・国税庁長官や武内良樹・元近畿財務局長らも背任容疑で告発。この問題は、大阪地検特捜部が別の告発を受理して調べている。