リンさんの遺影の前で取材に応じるレェ・アイン・ハオさん=26日、千葉県松戸市六実、川嶋かえ撮影
千葉県松戸市の小学3年レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)が殺害された事件で、同小の保護者会長だった渋谷恭正容疑者(46)が殺人罪などで起訴された。ただ、黙秘しており、遺族は裁判で真実が明らかになることを願っている。
千葉小3女児殺害、元保護者会長を起訴 殺人などの罪
「娘を返してほしい。かなわないことは分かっているけど、ただただ願い続けている」。リンさんの父親レェ・アイン・ハオさん(34)は26日夕、松戸市内の自宅で、報道陣にそう語った。
ハオさんは「これから成長し、長い人生を歩んでいくはずだった。突然すべてを絶たれてしまった」と悔しそうに話し、漢字を練習したり家族と出かけたりする娘の写真を示した。起訴された渋谷容疑者に対し、「法律としてはまだ犯人じゃないが、もし犯人なら真実を知りたい」と述べ、「娘に何があったのか裁判で今後明らかになり、厳罰に処されることを強く望みます」と訴えた。
また、娘の氏名を実名で報じるよう求め、「ただの女の子とはしたくない。女の子はたくさんいるから。リンちゃんのことを犯人に忘れさせたくない」と話した。(川嶋かえ、白見はる菜)